伊藤若沖について

伊藤若冲(じゃくちゅう)と読み、写実と想像を融合させた「奇想の画家」として有名。若冲という人物は絵を描くこと以外、世間の雑事には全く興味を示さなかったそうだ。
伊藤若沖の作品は宮内庁三の丸尚蔵館に動植綵絵30幅、京都国立博物館に群鶏図などが有名で、また各地でも展示会が行われており、東京国立博物館のプライスコレクション、愛知県美術館、上野美術館、三重県立美術館、京都相国寺での若冲展示会は大盛況を博している。
絵の具をふんだんに使った作品は見るものを圧倒し、特に代表作の「動植綵絵」(どうしょくさいえ)30幅は、鶏、鳳凰、草花、魚介類などが、いろんな色彩、目を引く形態を織り成す、優雅な作品だ。綿密な写生に基づきつつも、その画質には幻想的な雰囲気が漂う。
代表作の「動植綵絵」は、若冲が京都相国寺に寄進したものであるが、のち皇室御物となり、現在は宮内庁が管理している。

伊藤若沖の魅力

伊藤若沖の魅力は、優雅でいてそれでいて上品なタッチであろう。 色彩バランスが絶妙で見るものの記憶に残るような作品である。
若冲展示会でもプライス氏のコレクションが出品されているが、 プライス氏が若冲の絵に圧倒された理由もわかる気がする。
プライス氏は、卒業祝いかなにかで親からもらったお金で スポーツカー買うはずが たまたま連れられていった骨董屋で、 気に入った若冲の掛け軸を買ってしまったそうな。
それだけ見るものを惹きつけてやまない何かがあるのだろう。
若冲は江戸絵画に貢献した人物だが、注目されるようになったのはつい最近。 今まで知る人ぞ知る画家であったが、辻惟雄「奇想の系譜」が出版されて以来 目に留まり、その目を見張る色彩、奇抜な構成が再評価され、特に90年代後半以降 飛躍的に若冲作品の知名度と人気を上げている。
一度、美術館、展覧会で若冲作品を見て、ファンになりました!というにわか若冲ファンも多い。美術館一見さんですら、ファンに巻き込むほどの力のある作品を描く画家というのはそうそういないであろう。